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白百合学園中学・高校について

白百合学園中学校、白百合学園高校について、当塾の考える傾向は以下の通りです。

数学

白百合の数学は徹底したベイシック構築型です。若き日のベートーヴェンがドレミファばかり弾かされていたというのに近いものがあります。
テキストは体系数学の発展編を使っていますが、そこから飛び出して さらに東京出版的な発想をしようとすると、かなりできる生徒でない限り、その自由は獲得できないようです。
ですので、いろんな方法でみんな頑張って勉強しています。

国語

教鞭を執っていらっしゃる先生方はかなり偏差値の高い女史がそろっています。
そのぶん、生徒の表現に対して鷹揚であっても良いのではと思うのですが、逆にプライドの分だけ各先生方の『個』や『己』の押しつけといいますか、思考・表現の型嵌めに厳しいものがあります。
キーワード、論理の整合性、テーマの理解、が正確に捉えられていても○がくるとは限りません。
授業中にお話しされた『個』や『己』の部分が光っていないとお気に召されないことが多いようです。でも、言ってみれば、これこそが校風なのです。

英語

中学3年間の英語教育の文法事項についての大枠はProgress 21に沿っています。各学年の英語科を率いていらっしゃる先生によってBook 3まで終わらせる学年もありますし、途中で終わる学年もあります(最もBook 2までで文部科学省の中学英語のすべてを網羅していますのでBook 3はハイレベル中学英語~高1英語の範囲です)。

副教材として使用している文法書・文法問題集も各学年で異なります。それぞれの先生方ご自身の体験と思想が反映された個性的な教材が選ばれていて興味深いです。これはProgress21では不足するハイレベルな知識、あるいは同義書き換えのトレーニングを目的としています。当塾では先生方のお意向に沿った形で手書きによる英作文、同義書き換えを実施いたしております。
授業での文法解説はどの先生も丁寧で、オリジナルプリントを中心に進められます。中には千本ノックのようなトレーニングをなさる先生もいらっしゃいます。

また英語長文読解では、他校同様中高生向けのサイドリーダーを高速で読みこなす演習も行われておりますが、他行と差をつける意味でも、独自性を打ち出す意味でも、Oxford やPenguinというような一般的な版元以外から本をお選びになっています。

このような様子ですので、いわゆる有名塾や大手予備校の英語の授業を受けても、直接には学校のテストの成績には反映されない場合が多いようです(英語という語学を白百合とは違ったアプローチで習得しようという目的であれば話は別ですが)。ですから、授業をまじめに受けて、まじめに宿題をこなして努力を積み重ねても、45点~65点を取るのがせいぜいです(たまには例外もいます)。しかし、平均点はこれより高いわけですから保護者の方たちは「何故だろう?」とか「王道の文法を学んでいるのだから、そのうち芽が出るだろう」と言っているうちに「芽が出ないままのドライフラワー」がたくさん出来上がっているのが実情です。

これに対して、当塾での英語長文読解は、白百合の意向に沿った形でのscanningとskimmingのトレーニングのみならず、英文の精密構造解析のspeedyな実施のトレーニングも行っております。

  • ★高校での英語は中学とは異なり、Progressは使用しておりません。進度も速くなり、中3から実施される習熟度別の授業も継続されますが、授業内容の丁寧さは変わりません。
  • ★中学での帰国子女クラスはどの学年も人数は少数です。しかし、中学1年生であろうとも英検準1級保持者が平均点になるような授業内容であり、考査内容であり、Facultiesも、それに見合った人材を配置しています(nativeも含めて)。
    単なる「語学屋」や「英語屋」では、下位グループに属してしまいます。『現代国語力』を備えていなければなりません。
    が、日本語での現代国語力でなくても“SAT”のCritical ReadingやWritingが高得点を取れるようであれば問題はないと思います(単に思考する手段としての言語が異なっているというだけですから)。
    そこで、当塾では中学における帰国子女に対しては、現代国語、口語国文法の学力引き上げに重点を置いております。

※白百合学園中学・高校での英語学習でお悩みの方は、お気軽にお問合せください。→お問合せフォーム
 

中学

体系数学を几帳面に進めていらっしゃいます。
ノートの検査もこまめに行われていて、中身もしっかり読まれていますので、ただ答えを写し書きすれば良いという姿勢は評価されにくいようです。

幾何の授業では「チャレンジ」というプリントが単元ごとに配られますが、提出すると評定に反映されます。しかし、知識だけでなく知恵も必要な問題が多く、一人で独力で考える生徒にとっては文字通りチャレンジになります。

定期考査の問題はしっかりしていて、重要な基本問題が出題されます。授業は体系数学に忠実に進められるので、数学という「考える学問」の性質を無視して解法と答えを丸暗記すれば平均点に近い点はとれるかもしれませんが、上位にはランク入り出来ません。 超難問は出題しないけれど、ステレオタイプの勉強では間に合わない点に、教える側の質の高さが表れています。

高校

桜蔭卒の先生が何名かいらっしゃいます。心の底に白百合に対する対抗意識があるのか、女子校トップに立つ学校で育った方の自尊心かはともかく、「学校では基本は教えますが、そんな基礎的な事は(どこかで)既習しておいて下さい」ということなので、いきなり東大、一橋、東工大の過去問を中心に、地方国立の良問を授業でも、定期考査でも、オール記述3~4問が出題されます。
このような方々がつくられる問題なので、文科省の範囲は超えないが、解法の発想・着想と、基本手筋はしっかり使いこなせることが要求される、全て記述の、なかなかの試験です。

古文
「学校の授業をしっかり理解していればそれでほぼ十分」とはどの学校の先生もおっしゃることですが、では、各先生方の基準とされているレベルがどこなのか、先生ご自身のレベルはどうなのかということが問題となります。
国立文系コースは、東大、一橋レベルが授業のスタンダードなので、学校の授業をしかり理解するには、重要古文単語(この中身がまた問題)と古文常識(どこまでが常識なのか)が、授業を受けるにあたって予め必要となります。

その他

当塾では、白百合学園小学校の小学生も、既にプログレスを勉強しています。
六年生までに英検2級合格を目指しています。

こちらも合わせてご確認ください→最近の白百合学園ア・ラ・カルト(閑話休題)

 


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